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特集 主治医として診る高血圧診療 薬物療法
降圧薬増量,減量のタイミング
著者: 甲斐久史1
所属機関: 1久留米大学医療センター循環器内科
ページ範囲:P.1784 - P.1788
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●一般には緩徐な降圧が望ましいが,Ⅱ度高血圧や多重危険因子を有する高リスク症例では数週間(1〜3カ月)以内に降圧目標達成をめざす.
●高齢者,特に後期高齢者では,降圧薬は少量から投与を開始し,1〜3カ月の間隔で増量・併用し,最終的に数カ月で降圧目標を達成するように緩徐に降圧する.
●夏季に血圧が過剰に低下する症例では,降圧薬の一時減量あるいは中止を考慮してよい.その際には血圧値よりも重要臓器の虚血症状・所見の出現に留意する.
●一般には緩徐な降圧が望ましいが,Ⅱ度高血圧や多重危険因子を有する高リスク症例では数週間(1〜3カ月)以内に降圧目標達成をめざす.
●高齢者,特に後期高齢者では,降圧薬は少量から投与を開始し,1〜3カ月の間隔で増量・併用し,最終的に数カ月で降圧目標を達成するように緩徐に降圧する.
●夏季に血圧が過剰に低下する症例では,降圧薬の一時減量あるいは中止を考慮してよい.その際には血圧値よりも重要臓器の虚血症状・所見の出現に留意する.
参考文献
1)日本高血圧学会日本高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):日本高血圧治療ガイドライン2014,ライフサイエンス出版,2014
2)Satoh M, et al:The velocity of antihypertensive effects of seven angiotensin Ⅱ receptor blockers determined by home blood pressure measurements. J Hypertens 34:1218-1223, 2016
3)Sugiyama T, et al:Remission of hypertension;Retrospective observations over a period of 20 years. Hypertens Res 21:103-108, 1998
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