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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻11号

2016年10月発行

文献概要

特集 主治医として診る高血圧診療 ライフステージごとの診療の留意点

妊娠関連高血圧

著者: 三戸麻子12

所属機関: 1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター母性内科 2国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター

ページ範囲:P.1814 - P.1816

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ポイント
●高血圧合併妊娠はハイリスク妊娠であり,妊娠高血圧症候群発症や早産,低出生体重児などのリスクが高い.そのため,妊娠前からの血圧管理が大切である.
●アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB),直接的レニン阻害薬(DRI)の妊娠中の使用は禁忌である.
●ACE阻害薬のエナラプリルは母乳中にほとんど分泌されないことが確認されているため,授乳期間中も使用可能である.

参考文献

1)Bramham K, et al:Chronic hypertension and pregnancy outcomes;Systematic review and meta-analysis. BMJ 348:g2301, 2014
2)Magee LA, et al:Less-tight versus tight control of hypertension in pregnancy. N Engl J Med 372:2367-2368, 2015
3)Robert JM:Preeclampsia;What we know and what we do not know. Semin Perinatol 24:24-28, 2000
4)Powe CE, et al:Preeclampsia, a disease of the maternal endothelium;The role of anti-angiogenic factors and implications for later cardiovascular disease. Circulation 123:2856-2869, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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