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連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・15
プライマリ・ケアで診る膠原病①—全身性エリテマトーデス,炎症性筋疾患
著者: 萩野昇1
所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
ページ範囲:P.1853 - P.1860
文献購入ページに移動 作家の橋本治氏が,脚の痛みを主訴に某大学病院を受診されたとき,「まず『脚の痛み』ということで初診案内から整形外科の受診を指示され,下肢の点状出血を見た整形外科医から同院の血液内科を受診するように指示され,血液内科医から総合内科の受診を指示され,総合内科からリウマチ・膠原病科を受診するように指示され……ようやく血管炎(顕微鏡的多発血管炎)の診断に辿り着いた」という実体験を書いておられる*1.膠原病の診断は,「疑う」ところにまずハードルがあることを示唆するエピソードである.
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