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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 診察場面での行動や会話からメンタルな問題を考えた時

言葉にしないが自殺念慮があるようにみえる

著者: 松本俊彦1

所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部

ページ範囲:P.1921 - P.1925

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ポイント
●自殺予防のためには,隠された自殺念慮に気づく必要がある.
●自殺念慮を尋ねる際には率直に質問し,正直な告白には感謝の意を伝える.
●自殺の是非をめぐって患者と議論するのは有害である.
●自殺念慮の背景にある現実的な困難を同定することが大切である.

参考文献

1)Kessler RC, et al:Prevalence of and risk factors for lifetime suicide attempts in the National Comorbidity Survey. Arch Gen Psychiatry 56:617-626, 1999
2)Chiles JA, Strosahl KD:Clinical manual for assessment and treatment of suicidal patients. American Psychiatric Publishing, Washington DC, 2005/高橋祥友(訳):自殺予防臨床マニュアル,星和書店,2008
3)Shea SC:The Practical Art of Suicide Assessment;A Guide for Mental Health Professionals and Substance Abuse Counselors, Wiley, Hoboken, 2002/松本俊彦(監訳):自殺リスクの理解と対応─「死にたい」気持にどう向き合うか,金剛出版,2012
1)松本俊彦:もしも「死にたい」と言われたら─自殺リスクの評価と対応,中外医学社,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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