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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 診察場面での行動や会話からメンタルな問題を考えた時

意識がない

著者: 日野耕介1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター精神医療センター

ページ範囲:P.1941 - P.1944

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ポイント
●意識障害と昏迷状態を鑑別する際は,脳波検査が有用である.
●昏迷状態を発端に,身体的に危機的な状態となりうる.
●昏迷状態の症例に対しては,礼節を保った態度で診療に当たる.
●本人や家族には,身体と精神の両面に対しての評価・治療が必要であることを伝える.
●ベンゾジアゼピン系薬剤を投与する場合は,昏迷状態となる直前の精神症状を確認したうえで,安全に配慮しながら投与する.

参考文献

1)兼本浩祐:昏迷と非けいれん性てんかん発作重積状態“non-convulsive status epilepticus”.精神科治療学31:289-295, 2016
2)野中俊宏,岡崎祐士:精神科身体合併症病棟でみられた緊張病─昏迷と身体疾患の関連と昏迷に対する治療.臨床精神医学38:821-826, 2009
3)上條吉人:精神障害のある救急患者対応マニュアル─必須薬10と治療パターン40,医学書院,2007
4)市村 篤:救急医療現場での昏迷状態患者への対応.Modern Physician 33:1440, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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