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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 患者や家族の話からメンタルな問題を考えた時

アルコール摂取が多い

著者: 松下幸生1

所属機関: 1久里浜医療センター精神科

ページ範囲:P.1959 - P.1964

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ポイント
●プライマリ・ケア医を受診する男性の8人に1人程度に,何らかのアルコール問題がある.
●アルコール問題のスクリーニングにはAUDITがよく用いられる.
●AUDITで14点以下のアルコール依存症に至らないレベルであれば,簡易な介入で効果が期待できる.
●飲酒に関する注意やアルコールの害を強調するのではなく,誉めて励ますと効果が得られやすい.
●依存症で精神科受診も拒否しているケースでは最低限の目標を「通院継続」として,紹介するタイミングを探る.

参考文献

1)廣 尚典:CAGE, AUDITによる問題飲酒の早期発見.日本臨牀55(特別号):589-593, 1997
2)伴信太郎,他:アルコール関連障害に関するプライマリ・ケア多施設協同研究─プライマリ・ケアにおける問題飲酒者の頻度.日本医事新報3945:37-43, 1999
3)Osaki Y, et al:Prevalence and trends in alcohol dependence and alcohol use disorders in Japanese adults;Results from periodical nationwide surveys. Alcohol Alcohol 51:465-473, 2016
4)北村和也,他:日本のプライマリ・ケア担当医におけるアルコール関連問題の認識.プライマリ・ケア24:104-117, 2001
5)Osaki Y, et al:Reliability and validity of the alcohol use disorders identification test-consumption in screening for adults with alcohol use disorders and risky drinking in Japan. Asian Pac J Cancer Prev 15:6571-6574, 2014
6)伴信太郎:プライマリ・ケアにおけるアルコール問題.日アルコール関連問会誌7:57-61, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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