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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 患者や家族の話からメンタルな問題を考えた時

違法薬物を使っている,あるいは使っている可能性がある

著者: 成瀬暢也1

所属機関: 1埼玉県立精神医療センター精神科

ページ範囲:P.1965 - P.1968

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ポイント
●違法薬物を使っている疑いの根拠を家族から聴取し,患者には責めずに確認する.
●薬物のうち,興奮系では幻覚妄想や精神運動興奮,抑制系では意識障害が問題となる.
●乱用レベルか,依存症レベルか,中毒性精神病レベルかを鑑別し,緊急度を判断する.
●精神病状態であれば精神科へつなぎ,自傷他害の恐れが切迫していれば警察に通報する.
●乱用・依存の問題が主である場合や患者が受診を拒む場合は,家族に精神保健福祉センターや保健所への相談を勧める.

参考文献

1)成瀬暢也:臨床家が知っておきたい依存症治療の基本とコツ.和田 清(編):依存と嗜癖─どう理解し,どう対処するか,pp 18-48,医学書院,2013
2)成瀬暢也:物質使用障害とどう向き合ったらよいのか─治療総論.精神療法42:95-106, 2016
3)松本俊彦:救急外来で覚せい剤の使用が疑われる患者を診た.松本俊彦,宮崎 仁(編):いまどきの依存とアディクション─プライマリ・ケア/救急における関わりかた入門,pp 66-69,南山堂,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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