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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 患者や家族の話からメンタルな問題を考えた時

ベンゾジアゼピン系やバルビタール系薬物依存の可能性がある

著者: 松尾幸治1 松原敏郎1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座

ページ範囲:P.1970 - P.1974

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ポイント
●依存傾向の患者には受療行動に特徴がみられる.
●ベンゾジアゼピン系薬物の処方は,高力価は避け,短期間使用,頓服とする.
●「睡眠12箇条」などのような非薬物療法的指導も行う.

参考文献

1)和田 清:薬物依存について.日本精神神経学会 精神科薬物療法研修特別委員会(編):精神科薬物療法グッドプラクティス─ワンランク上の処方をめざして,pp 3-22,新興医学出版社,2015
2)大熊輝雄(原著),「現代臨床精神医学」第12版改訂委員会(編):現代臨床精神医学(第12版),pp 251-267,金原出版,2013
3)Owen RT, Tyrer P:Benzodiazepine dependence. A review of the evidence. Drugs 25:385-398, 1983
4)村崎光邦:抗不安薬の臨床用量依存.精神神経学雑誌98:612-621, 1996
5)Billioti de Gage S, et al:Benzodiazepine use and risk of Alzheimer's disease;Case-control study. BMJ 349:g5205, 2014
6)松本俊彦:依存の問題─常用量依存も含めて.Modern Physician 34:653-656, 2014
7)尾鷲登志美,上島国利:抗不安薬の薬理を探る.上島国利(編):抗不安薬活用マニュアル,pp 17-25,先端医学社,2005
8)清水徹男:非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の効果的な使用法と副作用.臨床精神薬理19:69-76, 2016
9)厚生労働省健康局:健康づくりのための睡眠指針2014, 2014 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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