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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 どうする? メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること 患者や家族の話からメンタルな問題を考えた時

「医学的に解決すべき」と言い切れない問題を相談された

著者: 飯田諭宜1 大石智1

所属機関: 1北里大学医学部精神科

ページ範囲:P.1979 - P.1982

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ポイント
●ありふれた相談内容だと思っても,精神疾患が潜んでいる可能性を考慮する必要がある.ただし,身体疾患,薬剤が原因の可能性もあるため,その鑑別が求められる.
●患者や家族は羞恥心を抱きながら打ち明けていることが多いため,安易に受け流さず,困難さに共感を示したい.
●精神疾患が疑われるが精神科医療機関へつなぐことが難しい場合には,精神保健福祉センターなどの相談窓口を紹介し,解決,回復への道が確保されるようにしたい.

参考文献

1)松本俊彦:アルコールとうつ・自殺─「死のトライアングル」を防ぐために,岩波書店,2014
2)斎藤 環:医療は「ひきこもり」現象をどう引き受けるのか.精神科治療学27:475-481, 2012
3)松本俊彦:物質使用障害とアディクションの精神病理学─「自己治療仮説」の観点から.松本俊彦(編):物質使用障害とアディクション─臨床ハンドブック,精神科治療学28(増刊号):46-51, 2013
4)岡島美朗:軽い意識障害が疑われたとき─診断とその後の対応.精神科治療学29:729-734, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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