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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻13号

2016年12月発行

文献概要

特集 内分泌疾患を診きわめる

著者: 田上哲也1

所属機関: 1京都医療センター内分泌・代謝内科

ページ範囲:P.2071 - P.2071

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 “内分泌は難しい?” できたら避けて通りたいというのが本音かもしれない.しかし,昨今の生活習慣病に関する多くの診療ガイドラインでは,まず続発性・内分泌性の疾患を否定してから治療に進まなければならないことになっている.少なくともスクリーニングアウトの方法は知っておく必要があるのだ.「とりあえず薬を出しておこう」,はなから「専門医に任せよう」と言ってはいられない.もちろん,対症療法と鑑別診断が同時進行であっても構わない.しかし,まず疑わないことには,たとえ専門医といえども,正しい診断はできない.
 “内分泌は面白い!” 海堂尊氏の小説に「不定愁訴外来」という診察室が出てくる.そこを訪れる患者の一部は内分泌疾患が原因かもしれない.ホルモン異常による疾患には不定愁訴と一蹴されがちな症状も少なくないが,必ずヒントとなる特徴的な症候が潜んでいる.それを手掛かりに鑑別を進め,確定診断に至ったとき,医師だけでなく患者・家族にとっても感激はひとしおである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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