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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻13号

2016年12月発行

文献概要

特集 内分泌疾患を診きわめる 下垂体疾患 ホルモン欠乏症 【下垂体前葉機能低下症】

汎下垂体(前葉)機能低下症—Sheehan症候群を含む

著者: 菅原明1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科・医学部分子内分泌学分野

ページ範囲:P.2117 - P.2120

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ポイント
●低血糖や低Na血症の患者を見つけた場合は,積極的に汎下垂体機能低下症を疑う.
●慢性的に経過するが,ACTH分泌低下を有する場合はストレス・侵襲により症状が急激に悪化する場合がある.
●Sheehan症候群は,分娩直後のみならず分娩後長い期間を経てから発症する場合もある.
●原因が腫瘍による圧迫か下垂体前葉炎かにより,低下するホルモン(の頻度・順番)が異なる.
●二次性の甲状腺機能低下症と副腎皮質機能低下症を併発した場合は,必ず副腎皮質ステロイド薬の補充から開始する.

参考文献

1)横山徹爾,他:成人下垂体機能低下症の全国疫学調査成績.厚生労働省 特定疾患間脳下垂体機能障害研究班平成13年度総括研究事業報告書.pp 161-169, 2002
2)対馬敏夫:我が国における下垂体前葉機能低下症の実態について.厚生省 特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班平成7年度総括研究事業報告書.pp 61-64, 1996
3)Caturegli P, et al:Autoimmune hypophysitis. Endocr Rev 26:599-614, 2005
4)厚生労働科学研究費 難治性疾患克服研究事業:診断と治療の手引き http://rhhd.info/sarch(2016年10月閲覧)
5)Ozone C, et al:Functional anterior pituitary generated in self-organizing culture of human embryonic stem cells. Nat Commun 7:10351, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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