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特集 内分泌疾患を診きわめる 甲状腺疾患 ホルモン抵抗症
甲状腺ホルモン不応症
著者: 田上哲也1
所属機関: 1京都医療センター内分泌・代謝内科
ページ範囲:P.2178 - P.2183
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●甲状腺ホルモン不応症(RTH)とは,甲状腺ホルモン受容体(またはそれ以降の機序)の異常により甲状腺ホルモン作用が発揮されない疾患である.
●検査上SITSHを示すRTHβおよびnonTR-RTHと,示さないRTHαに大別される.
●臨床的に,RTHβとnonTR-RTHは下垂体型または全身型,RTHαは末梢型の不応症を呈する.
●甲状腺ホルモン不応症(RTH)とは,甲状腺ホルモン受容体(またはそれ以降の機序)の異常により甲状腺ホルモン作用が発揮されない疾患である.
●検査上SITSHを示すRTHβおよびnonTR-RTHと,示さないRTHαに大別される.
●臨床的に,RTHβとnonTR-RTHは下垂体型または全身型,RTHαは末梢型の不応症を呈する.
参考文献
1)Refetoff S, et al:Familial syndrome combining deaf-mutism, stippled epiphyses, goiter and abnormally high PBI;Possible target organ refractoriness to thyroid hormone. J Clin Endocrinol Metab 27:279-294, 1967
2)Bochukova E, et al:A mutation in the thyroid hormone receptor alpha gene. N Engl J Med 366:243-249, 2012
3)甲状腺ホルモン不応症診断基準作成委員会:RTHβの診断基準(2015年12月改訂案)(現行案は,難病情報センターHP http://www.nanbyou.or.jp/entry/258に掲載)
4)Ueda Y, et al:A family of RTHβ with p. R316C mutation presenting occasional syndrome of inappropriate secretion of TSH. Endocr J 62:251-260, 2015
5)甲状腺ホルモン不応症診断基準作成委員会:RTH診断のためのアルゴリズム(改訂案)(現行案は,日本甲状腺学会HP http://www.japanthyroid.jp/doctor/img/hormone01.pdfに掲載)
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