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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻13号

2016年12月発行

特集 内分泌疾患を診きわめる

副腎疾患 ホルモン過剰症 【副腎皮質機能亢進症】

副腎性Cushing症候群

著者: 尾関良則1 柴田洋孝1

所属機関: 1大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科

ページ範囲:P.2199 - P.2202

文献概要

ポイント
●副腎性Cushing症候群は,副腎からコルチゾールが慢性的に自律性過剰分泌されることによってもたらされる病態である.
●血中コルチゾールの過剰に伴い多彩な臨床症状を呈し,糖尿病,高血圧症などの代謝異常を認める症例が多い.
●病型分類では副腎腺腫によるものが最も多く,その他に副腎癌や両側性大結節性副腎皮質過形成(BMAH)などがある.
●近年Cushing徴候を伴わないが副腎腫瘍からのコルチゾール自律性分泌を認めるsubclinical Cushing症候群と診断される症例が多く,手術適応となる症例もみられる.

参考文献

1)名和田新,他:副腎ホルモン産生異常症の全国疫学調査.厚生省特定疾患「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班 平成10年度研究報告書1999:11-55, 1999
2)藤枝憲二,他:副腎ホルモン産生異常症の全国疫学調査.厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班 平成22年度研究報告書2011:89-102, 2011
3)名和田新,他:厚生省特定疾患「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班平成7年度研究報告書,1996
4)Lindholm J, et al:Incidence and late prognosis of Cushing's syndrome. J Clin Endocrinol Metab 86:117-123, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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