文献詳細
特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか
脳卒中の診断
文献概要
ポイント
●循環器疾患の危険因子に乏しい50歳未満の脳卒中症例や,家族性脳卒中の場合は,特殊な原因や病態による発症の可能性を念頭に置く.
●脳卒中治療ガイドライン2015では,「その他の脳血管障害」として,動脈解離,大動脈解離,もやもや病,奇異性脳塞栓症,脳静脈・静脈洞血栓症,遺伝性脳血管障害,繊維筋性形成異常症,凝固亢進状態,大動脈炎症候群,高血圧性脳症が記載されている.
●超急性期治療における時間的制約のなかで,これらの特殊な原因や病態による若年性脳卒中に対して,rt-PAや血管内治療を行うかどうか,その有用性と安全性を天秤にかけて判断するのは,主治医の裁量と決断に拠る.
●循環器疾患の危険因子に乏しい50歳未満の脳卒中症例や,家族性脳卒中の場合は,特殊な原因や病態による発症の可能性を念頭に置く.
●脳卒中治療ガイドライン2015では,「その他の脳血管障害」として,動脈解離,大動脈解離,もやもや病,奇異性脳塞栓症,脳静脈・静脈洞血栓症,遺伝性脳血管障害,繊維筋性形成異常症,凝固亢進状態,大動脈炎症候群,高血圧性脳症が記載されている.
●超急性期治療における時間的制約のなかで,これらの特殊な原因や病態による若年性脳卒中に対して,rt-PAや血管内治療を行うかどうか,その有用性と安全性を天秤にかけて判断するのは,主治医の裁量と決断に拠る.
参考文献
1)荒木信夫,小林祥泰:急性期脳卒中の実態.小林祥泰(編):脳卒中データバンク2015, pp 18-19, pp 32-33,中山書店,2015
2)日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2015,協和企画,2015
1)大槻俊輔,松本昌泰:脳血管疾患.川名正敏,他(編):カラー版循環器病学─基礎と臨床,pp 1370-1422,西村書店,2010
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