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特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか 脳卒中の予防治療と慢性期治療
心原性脳塞栓症の一次予防と二次予防
著者: 長尾毅彦1
所属機関: 1日本医科大学多摩永山病院神経内科
ページ範囲:P.302 - P.305
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●最大の基礎心疾患である非弁膜症性心房細動への対策が最重要課題である.
●予防には抗凝固療法が必須となる.
●発作性や低リスクの心房細動症例であっても,脳梗塞発症は少なくない.
●アジア人においてワルファリンでは重度の頭蓋内出血が出やすいが,直接阻害型経口抗凝固薬では頭蓋内出血はきわめて少なく,十分量の投与が可能である.
●最大の基礎心疾患である非弁膜症性心房細動への対策が最重要課題である.
●予防には抗凝固療法が必須となる.
●発作性や低リスクの心房細動症例であっても,脳梗塞発症は少なくない.
●アジア人においてワルファリンでは重度の頭蓋内出血が出やすいが,直接阻害型経口抗凝固薬では頭蓋内出血はきわめて少なく,十分量の投与が可能である.
参考文献
1)Atarashi H, et al:Present status of anticoagulation treatment in Japanese patients with atrial fibrillation;A report from the J-RHYTHM Registry. Circ J 75:1328-1333, 2011
2)Suzuki S, et al:Incidence of ischemic stroke in Japanese patients with atrial fibrillation not receiving anticoagulation therapy—pooled analysis of the Shinken Database, J-RHYTHM Registry, and Fushimi AF Registry. Circ J 79:432-438, 2015
3)Wang KL, et al:Non-Vitamin K Antagonist Oral Anticoagulants for Stroke Prevention in Asian Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation;Meta-Analysis. Stroke 46:2555-2561, 2015
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