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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻2号

2016年02月発行

文献概要

特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか 脳卒中の予防治療と慢性期治療

無症候性脳梗塞の治療

著者: 小黒浩明1 山口修平1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院神経内科

ページ範囲:P.314 - P.316

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ポイント
●無症候性脳梗塞は,MRI T2画像にて最大径3mm以上15mm未満の高信号,T1で低信号,FLAIRで等〜高信号の辺縁不明瞭な病変であり,多くは脳深部のラクナ梗塞である.
●無症候性脳梗塞の病変増加予防に,降圧薬のカルシウム拮抗薬が有効とする報告がある.
●無症候性脳梗塞に対する抗血小板薬の予防的投薬は勧められず,十分な降圧治療が優先される.

参考文献

1)沢田 徹:無症候性脳血管障害の診断基準に関する研究.脳卒中19:489-493, 1998
2)Kobayashi S, et al:Subcortical silent brain infarction as a risk factor for clinical stroke. Stroke 28:1932-1939, 1997
3)日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2015,2015
4)Shinohara Y, et al:Effect of the Ca antagonist nilvadipine on stroke occurrence or recurrence and extension of asymptomatic cerebral infarction in hypertensive patients with or without history of stroke(PICA Study). 1.Design and results at enrollment. Cerebrovasc Dis 24:202-209, 2007
5)日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):第6章 臓器障害を合併する高血圧.日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2014,pp 58-74,日本高血圧学会,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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