icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina53巻2号

2016年02月発行

文献概要

特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか 押さえておくべき脳卒中のトピックス

脳卒中の高次脳機能障害

著者: 東山雄一1 田中章景1

所属機関: 1横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学

ページ範囲:P.322 - P.326

文献購入ページに移動
ポイント
●高次脳機能障害は,日常生活に多大な障害をもたらす一方で病識が欠けることもあるため,正しい知識と診察技術をもって,検者が積極的に診察しなければならない.
●失語症は,自発話,物品呼称,聴理解,復唱,読み,書きを評価し,構音障害などとの鑑別や病型分類を行う.
●半側空間無視は,線分二等分試験や線分抹消試験,図形の模写試験で検出できる.
●失行症は,パントマイムや実物品の使用を行わせる.
●記憶検査は様々あるが,MMSEやHDS-Rの遅延再生課題が簡便に用いられる.

参考文献

1)武田克彦:ベッドサイドの神経心理学,中外医学社,1998
2)Kertesz A(著),杉下守弘,他(編):WAB失語症検査 日本語版,医学書院,1998
3)日本高次脳機能障害学会(編著):標準失語症検査マニュアル(改訂第2版),新興医学出版社,2003
4)Heilman MDKM, Valenstein E:Clinical Neuropsychology(5th ed), Oxford University Press, USA, 2011.
5)石合純夫,他:BIT行動性無視検査 日本版,新興医学出版,1999
6)日本高次脳機能障害学会(編著):標準高次動作性検査(改訂第2版),新興医学出版社,1999.
7)Mioshi E, et al:The Addenbrooke's Cognitive Examination Revised(ACE-R);A brief cognitive test battery for dementia screening. Int J Geriatr Psychiatry 21:1078-1085, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?