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特集 脳卒中はこう診る—新ガイドラインで何が変わったか 押さえておくべき脳卒中のトピックス
遺伝性脳小血管病を診断する
著者: 野崎洋明1 西澤正豊2 小野寺理3
所属機関: 1新潟大学医学部保健学科検査技術科学専攻 2新潟大学脳研究所臨床神経科学部門神経内科学分野 3新潟大学脳研究所生命科学リソース研究部門分子神経疾患資源解析学分野
ページ範囲:P.335 - P.338
文献購入ページに移動●脳小血管病(CSVD)とは,脳小血管を病変の首座とする疾患群を指す用語である.
●大脳白質病変があり,ラクナ梗塞,脳出血,微小出血のいずれかを伴い,頭部MRAで50%を超える主幹動脈狭窄がなければ,病的意義のあるCSVDが存在する.
●CSVD患者を診療する際,次のいずれかを1つでも満たす場合は遺伝性CSVDの可能性を考える.①脳卒中について2親等以内の家族歴がある,②60歳未満の発症である,③高血圧症がない.
●脳卒中の発症が小児期か成人期か,白質病変が両側性かつびまん性かどうか,神経外臓器の合併症があるかどうかの情報だけでも,遺伝性CSVDを起こす疾患を絞り込める.
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