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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻2号

2016年02月発行

文献概要

連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・11

拡張期雑音の聴きかた—拡張早期雑音は大動脈弁,肺動脈弁の逆流により生じる

著者: 山崎直仁1

所属機関: 1高知大学医学部附属病院 老年病科・循環器科

ページ範囲:P.348 - P.354

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 拡張期雑音は正常では存在せず,病的な状態で生じる.拡張期雑音はその時相により,①拡張早期雑音(early diastolic murmur),②拡張中期雑音(mid diastolic murmur),③前収縮期雑音(presystolic murmur)の3種類に分けられる.図1に大動脈,左室,左房圧曲線と,これらの拡張期雑音が聴取されるタイミングの関係を示す.①拡張早期雑音はⅡ音から雑音が始まる.②拡張中期雑音は僧帽弁開放後に生じる.③前収縮期雑音は,心房収縮に一致して生じる.

参考文献

1)吉川純一:循環器フィジカル・イグザミネーションの実際,pp 49-58,文光堂,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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