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特集 内科医がになう骨粗鬆症—診療と生活指導の最新情報 骨粗鬆症の現状と未来
骨粗鬆症検診の問題点と地域での取り組み
著者: 中藤真一1
所属機関: 1あさひ総合病院整形外科
ページ範囲:P.426 - P.428
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●要介護の原因としての骨折・転倒はその割合を増しているが,骨粗鬆症の薬物治療率は25%程度である.
●骨粗鬆症検診の問題点として,低い実施率と受診率,骨密度中心の判定,5年の検診間隔などがある.
●骨粗鬆症検診を他の検診と併せて行うことによって,実施率と受診率,治療開始率の向上が期待できる.
●骨折リスクを多角的に評価する方法として,FRAX®やロコモーションチェック(ロコチェック)がある.
●要介護の原因としての骨折・転倒はその割合を増しているが,骨粗鬆症の薬物治療率は25%程度である.
●骨粗鬆症検診の問題点として,低い実施率と受診率,骨密度中心の判定,5年の検診間隔などがある.
●骨粗鬆症検診を他の検診と併せて行うことによって,実施率と受診率,治療開始率の向上が期待できる.
●骨折リスクを多角的に評価する方法として,FRAX®やロコモーションチェック(ロコチェック)がある.
参考文献
1)Kanis JA, et al:Goal-directed treatment of osteoporosis in Europe. Osteoporos Int 25:2533-2543, 2014
2)細井孝之,他:骨粗鬆症検診・健康診査に関するアンケート調査.Osteoporosis Jpn 23:59-64, 2015
3)山内広世:骨粗鬆症検診の実態.Osteoporosis Jpn 21:60-61, 2013
4)Siris ES, et al:Bone mineral density thresholds for pharmacological intervention to prevent fractures. Arch Intern Med 164:1108-1113, 2004
)and determination of suitable cut-off values during primary screening in specific health check-ups in Japan. J Bone and Miner Metab 31:674-680, 2013
6)中藤真一:ロコモティブシンドローム検診普及への取り組み─特定健診と併せた実施の有用性.臨整外(in press)
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