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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻3号

2016年03月発行

文献概要

特集 内科医がになう骨粗鬆症—診療と生活指導の最新情報 骨粗鬆症の診断とリスク評価

骨粗鬆症の診断基準とガイドライン

著者: 細井孝之1

所属機関: 1健康院クリニック

ページ範囲:P.434 - P.438

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ポイント
●骨粗鬆症の診断は,骨粗鬆症性骨折の有無と種類,骨密度の評価,鑑別診断・除外診断に基づく.
●骨折を起こしていない状態での骨強度の臨床的指標として,骨密度の値が最も有用であり,初発骨折の予防には骨密度測定が欠かせない.
●骨粗鬆症による椎体骨折や大腿骨近位部骨折の既往をもつ患者は,鑑別診断・除外診断のうえで原発性骨粗鬆症と診断する.
●他の骨粗鬆症性骨折を既往としてもつ場合には,骨密度測定結果を合わせて診断する.
●骨粗鬆症と診断された場合に加えて,「骨量減少」レベルでの骨密度であっても大腿骨近位部骨折の家族歴やFRAX®の値を勘案して薬物治療を検討する.

参考文献

1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版,ライフサイエンス出版,2006
2)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版,ライフサイエンス出版,2011
3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版,ライフサイエンス出版,2015
4)Assessment of fracture risk and its application to screening for postmenopausal osteoporosis. report of a WHO study group. WHO technical report series, p843, 1994
5)日本骨代謝学会,他(編):原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版).Osteoporo Jpn 21:9-21, 2013
6)Suzuki Y, et al:Guidelines on the management and treatment of glucocorticoid-induced osteoporosis of the Japanese Society for Bone and Mineral Research;2014 update. J Bone Miner Metab 32l:337-350, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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