medicina53巻4号

2016年04月発行

増刊号 内科診断の道しるべ—その症候、どう診る どう考える

頭頸部

嗄声

著者： 多田靖宏¹

所属機関： ¹福島県立医科大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲：P.211 - P.218

文献概要

チェックリスト
□誘因はあるか．
□基礎疾患はあるか．
□薬剤性の可能性はあるか．
□生活歴として，音声酷使，喫煙歴はあるか．
□音声障害に対しての治療歴はあるか．
□呼吸苦を伴っていないか．
□見逃してはいけない疾患（喉頭癌，反回神経麻痺，痙攣性発声障害，機能性発声障害）の可能性はないか．

参考文献

1）一色信彦：喉頭機能外科─とくに経皮的アプローチ，京大耳鼻科，1974

2）平野　実：音声外科の基礎と臨床．耳鼻21：239-442, 1975

3）小池靖夫：音声治療学，金原出版，1999

4）廣瀬　肇：STのための音声障害診療マニュアル，インテルナ出版，2008

5）日本音声言語医学（編）：新編 声の検査法．医歯薬出版，2012

6）久　育男，他：ENT臨床フロンティア のどの異常とプライマリ・ケア，中山書店，2013

7）田村悦代：実地内科医の診療と専門医との連携の実際と留意点─耳鼻咽喉科疾患 嗄声．Medical Practice 32：1511-1516, 2015