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書評
—日本口腔・咽頭科学会 監修—口腔咽頭の臨床—第3版
著者: 住田孝之1
所属機関: 1筑波大・医学医療系内科
ページ範囲:P.726 - P.726
文献購入ページに移動 『口腔咽頭の臨床 第3版』がこのたび出版された.本書はこの領域における揺るぎない良書であり,日本口腔・咽頭科学会が1987年に設立されて以降,1998年に初版が,2009年に第2版が,そして2015年に第3版が上梓されるに至っている.学会が監修している権威ある臨床に役立つテキストが,日本口腔・咽頭科学会理事長の吉原俊雄先生の先導によりさらなる改訂がなされ,パワーアップされている.
本書の第一の特徴は,耳鼻咽喉科のみならず他科との境界領域となる口腔咽頭というきわめて複雑かつ多機能な頭頸部の重要な部位を取り扱っており,全身疾患との関連にも焦点を当てていることである.内科,外科,小児科,整形外科,形成外科,皮膚科,歯科などを専門とする医師にとっても有用な書になっている.第二に,構成が簡潔明瞭で,図表・写真の占める割合が大きいことである.基本的に左頁にテキスト,右頁に図表・写真というコンパクトな構成をとっている.項目も疾患の定義,症状と所見,診断,鑑別診断,治療,予後とコンパクトで明解である.第三に,新たな概念・知見・手術手技などが追加提示されていることである.診断推論や臨床推論の力強い助けになる有用な情報が潤沢に盛り込まれており,日々の診療現場での活躍が期待できよう.
本書の第一の特徴は,耳鼻咽喉科のみならず他科との境界領域となる口腔咽頭というきわめて複雑かつ多機能な頭頸部の重要な部位を取り扱っており,全身疾患との関連にも焦点を当てていることである.内科,外科,小児科,整形外科,形成外科,皮膚科,歯科などを専門とする医師にとっても有用な書になっている.第二に,構成が簡潔明瞭で,図表・写真の占める割合が大きいことである.基本的に左頁にテキスト,右頁に図表・写真というコンパクトな構成をとっている.項目も疾患の定義,症状と所見,診断,鑑別診断,治療,予後とコンパクトで明解である.第三に,新たな概念・知見・手術手技などが追加提示されていることである.診断推論や臨床推論の力強い助けになる有用な情報が潤沢に盛り込まれており,日々の診療現場での活躍が期待できよう.
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