文献詳細
特集 抗菌薬の考え方,使い方—ホントのところを聞いてみました
血流感染症
Viridans streptococcus groupによる感染性心内膜炎
著者: 小川拓1
所属機関: 1奈良県立医科大学感染症センター
ページ範囲:P.976 - P.979
文献概要
ペニシリンG(PCG)持続投与について教えてください.
PCG持続投与の根拠
ガイドラインでの位置づけ
Viridans streptococcus groupによる感染性心内膜炎(IE)を治療するときに最も有効で使用経験に富む抗菌薬はペニシリンGである.これはAHA(America Heart Association),ESC(European Society of Cardiology)双方のガイドラインに明記されている.腎機能正常の場合は1日分として1,200〜2,400万単位のペニシリンGを,4〜6時間ごとに4〜6分割して点滴投与することが推奨されている.またAHAのガイドラインでは持続投与も分割投与と同様に推奨されている1〜2).
参考文献
掲載誌情報