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書評
—平山幹生 著—見逃し症例から学ぶ神経症状の“診”極めかた
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.1074 - P.1074
文献購入ページに移動 著者の平山幹生先生を私はよく知っている.名古屋近郊にある春日井市民病院という人気の研修病院で,3年間ほど研修医教育を一緒にさせていただいた.実直かつ臨床能力の高い臨床医である平山先生は当時,副院長(研修医教育担当)をされていた.神経内科だけでなく,全ての医学領域において貪欲な探究心をお持ちである.ケースカンファレンスの後で,参考になる論文はこれです,と何度も重要論文をお送りいただいた.私はそのように真理を探究する平山先生の姿勢に大変敬服している.
平山先生が40年間の臨床経験に基づいて書かれたのがこの書である.示唆に富む教育症例は全部で61あり,「意識障害」「頭痛」「めまい」「発熱」「嘔気・嘔吐,不定愁訴」「しびれ,痛み」「けいれん,高次脳機能障害」「脱力」「錐体外路症状」「脳神経症状」の10章に分類されている.症例ごとに誤診(診断エラー)の原因と対策が分析されている.どうして診断を間違えたかを,認知エラーとシステム関連エラーに分け,さらに細かいカテゴリーから考察されている.
平山先生が40年間の臨床経験に基づいて書かれたのがこの書である.示唆に富む教育症例は全部で61あり,「意識障害」「頭痛」「めまい」「発熱」「嘔気・嘔吐,不定愁訴」「しびれ,痛み」「けいれん,高次脳機能障害」「脱力」「錐体外路症状」「脳神経症状」の10章に分類されている.症例ごとに誤診(診断エラー)の原因と対策が分析されている.どうして診断を間違えたかを,認知エラーとシステム関連エラーに分け,さらに細かいカテゴリーから考察されている.
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