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連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・12
関節リウマチの診断と治療①
著者: 萩野昇1
所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
ページ範囲:P.1084 - P.1090
文献購入ページに移動 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,多発する持続性・末梢関節優位の自己免疫性滑膜炎であり,治療介入がなければ関節破壊(骨びらん・軟骨破壊)が進行して「車いす移動」「寝たきり」になる疾患であるとされる*1.RAに対するメトトレキサートの使用,さらに生物学的製剤の成功もあり,リウマチ外来の風景はまさに一変した.
現在のRA診療の原則は,「早期の診断」と「治療目標を意識した治療方針の決定(Treat to Target)」の2点に集約される.十分早期に診断されたRAは,可及的速やかな「臨床的寛解」を目指して治療されるべきであり,その結果として「関節の非可逆的破壊」は最小限に抑えられることが期待される.
現在のRA診療の原則は,「早期の診断」と「治療目標を意識した治療方針の決定(Treat to Target)」の2点に集約される.十分早期に診断されたRAは,可及的速やかな「臨床的寛解」を目指して治療されるべきであり,その結果として「関節の非可逆的破壊」は最小限に抑えられることが期待される.
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