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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻8号

2016年07月発行

書評

—岡 秀昭 著—感染症プラチナマニュアル2016 フリーアクセス

著者: 徳田安春1

所属機関: 1総合診療医学教育研究所

ページ範囲:P.1289 - P.1289

文献概要

「エルゴノミクス的にも正しいマニュアル」
 スマホを世に出したアップル社の故スティーブ・ジョブス氏は,スマホのサイズは縮小に向かうだろうと予言した.その予言通り,2016年に登場した最新のiPhoneの三次元構造は最小のものとなった.実は,ジョブスの予言はエルゴノミクス(人間工学)的に正しいということが証明されている.エルゴノミクスは,「人間にとっての使いやすさ」という視点から,装置や機械などのデザインを研究する学問.その目的は,疲れやストレスをなるべく感じずに人間がモノを扱えるようになること.長時間の同一動作は関節や腱,筋肉などに影響を及ぼすことがあり,モノのデザインもその影響に関係する重要な因子なのだ.エルゴノミクスの最新研究では,素早く片手で操作できて,親指でタップしても落下しないサイズのスマホが理想的としている.
 そんな中,日本の診療マニュアル界で旋風を巻き起こしているこの「プラマニュ」を使いながら,ジョブス氏の予言を思い出した.日常の感染症診療について調べたいときに,数秒以内に素早く片手で操作できて,親指でもページをめくることができる.多忙な臨床医にとってはエルゴノミクス的にもありがたいマニュアルである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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