文献詳細
特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
慢性便秘総論
文献概要
ポイント
●慢性便秘とは,排便回数の減少,かつ/または排便困難感を呈する疾患症候群である.
●慢性便秘の診断基準としてRomeⅢの機能性便秘の診断基準があるが,実際の臨床では過敏性腸症候群の便秘型(IBS-C)も慢性便秘として診断されている.
●慢性便秘は原因不明の機能性(原発性)と原因が特定できる2次性(続発性)とに大別される.
●機能性便秘は,従来は弛緩性・痙攣性・直腸性便秘に分けられていたが,現在は世界的に結腸通過時間正常型・結腸通過時間遅延型・便排出障害型に分類されている.
●慢性便秘とは,排便回数の減少,かつ/または排便困難感を呈する疾患症候群である.
●慢性便秘の診断基準としてRomeⅢの機能性便秘の診断基準があるが,実際の臨床では過敏性腸症候群の便秘型(IBS-C)も慢性便秘として診断されている.
●慢性便秘は原因不明の機能性(原発性)と原因が特定できる2次性(続発性)とに大別される.
●機能性便秘は,従来は弛緩性・痙攣性・直腸性便秘に分けられていたが,現在は世界的に結腸通過時間正常型・結腸通過時間遅延型・便排出障害型に分類されている.
参考文献
1)厚生労働省:平成25年国民生活基礎調査,2014
2)福土 審,他(監訳):第9章 機能性腸障害.RomeⅢ日本語版,pp 303-326,協和企画,2008
3)大久保秀則,他:難治性便秘.日内会誌102:83-89, 2013
4)Nyam DC, et al:Long-term results of surgery for chronic constipation. Dis Colon Rectum 40:273-279, 1997
5)Lembo A, Camilleri M:Chronic constipation. N Engl J Med 349:1360-1368, 2003
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