文献詳細
文献概要
特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた 慢性便秘へのアプローチ
病歴聴取・身体診察のポイント
著者: 北條麻理子1 渡辺純夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.1336 - P.1339
文献購入ページに移動●病歴聴取の第一歩は,どんな症状が,いつ,どのようにして発症したかを知ることである.
●診察の際には,腹部の膨隆,腸蠕動音,鼓脹,圧痛や腫瘤の有無に注意する.
●病歴聴取と身体診察により,大腸癌の可能性を拾い上げ,速やかに大腸内視鏡検査を行う.
●S状結腸から直腸に発生した進行大腸癌は便秘の訴えが多い.深部大腸に発生した場合,腹部腫瘤によって発見されることがある.
●二次性便秘の原因疾患の診断には,それらの疾患を念頭に置いた問診が必要である.
参考文献
掲載誌情報