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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻9号

2016年08月発行

文献概要

特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた 慢性便秘へのアプローチ

病歴聴取・身体診察のポイント

著者: 北條麻理子1 渡辺純夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1336 - P.1339

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ポイント
●病歴聴取の第一歩は,どんな症状が,いつ,どのようにして発症したかを知ることである.
●診察の際には,腹部の膨隆,腸蠕動音,鼓脹,圧痛や腫瘤の有無に注意する.
●病歴聴取と身体診察により,大腸癌の可能性を拾い上げ,速やかに大腸内視鏡検査を行う.
●S状結腸から直腸に発生した進行大腸癌は便秘の訴えが多い.深部大腸に発生した場合,腹部腫瘤によって発見されることがある.
●二次性便秘の原因疾患の診断には,それらの疾患を念頭に置いた問診が必要である.

参考文献

1)Spiller RC, Thompson WG:Bowel disorders. Am J Gastroenterol 105:775-785, 2010
2)飯田三雄,他:虚血性腸病変の臨床像─虚血性大腸炎の再評価と問題点を中心に.胃と腸28:899-912, 1993
3)中村昌太郎,他:強皮症(全身性硬化症).胃と腸38:535-541, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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