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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻9号

2016年08月発行

文献概要

特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた 慢性便秘へのアプローチ

機能性便秘と過敏性腸症候群-便秘型—その相違点と共通点

著者: 山田英司1 渡邉誠太郎1 中島淳2

所属機関: 1済生会横浜市南部病院消化器内科 2横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室

ページ範囲:P.1349 - P.1352

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ポイント
●機能性便秘(FC)と過敏性腸症候群の便秘型(IBS-C)は,診断基準・症状・治療とも類似点が多い.
●実地臨床におけるFCとIBS-Cの主な鑑別点として,年齢,腹痛の程度および精神的な因子の有無などが挙げられる.
●現状ではFCとIBS-Cを区別する臨床的意義は少ない.

参考文献

1)Wong RK, et al:Inability of the Rome Ⅲ criteria to distinguish functional constipation from constipation-subtype irritable bowel syndrome. Am J Gastroenterol 105:2228-2234, 2010
2)小林伸行,他:心療内科を初診した便秘型過敏性腸症候群と機能性便秘の臨床症状の比較.心身医学53:51-57, 2013
3)Shekhar C, et al:Rome Ⅲ functional constipation and irritable bowel syndrome with constipation are similar disorders within a spectrum of sensitization, regulated by serotonin. Gastroenterology 145:749-757, 2013
4)日本消化器病学会(編):機能性消化管疾患診療ガイドライン2014─過敏性腸症候群(IBS),南江堂,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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