文献詳細
特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
慢性便秘の治療 【治療薬各論】
緩下剤—酸化マグネシウム,ルビプロストンなど
著者: 三原弘12
所属機関: 1富山大学医学部内科学第三講座 2富山大学医学部医学教育センター
ページ範囲:P.1369 - P.1372
文献概要
●生活指導で改善しない慢性便秘症に対しては緩下剤が第一選択であり,本邦では,塩類下剤である酸化マグネシウムと新規薬剤のルビプロストンなどが選択される.
●酸化マグネシウムは高マグネシウム血症に注意が必要で,腎機能が正常でも,長期投与例,高齢者では定期的な血清マグネシウム測定が必要となった.
●ルビプロストンは妊婦,腸閉塞には禁忌であり,肝機能障害時も注意が必要である.
●ルビプロストンの効果発現は比較的早いが,酸化マグネシウムは効果発現まで数日かかることを患者に説明しておく.
●酸化マグネシウムは就寝前1回投与でも可である.
参考文献
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