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特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた ケース別対応
難治性便秘と希少難病—巨大結腸症,慢性偽性腸閉塞など
著者: 大久保秀則1
所属機関: 1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
ページ範囲:P.1395 - P.1398
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●結腸の病的拡張をきたすものが巨大結腸症,小腸の病的拡張をきたすものが慢性偽性腸閉塞症(CIPO)である.
●内科治療が無効でS状結腸軸捻転を繰り返す巨大結腸症症例は,外科的治療を考える.
●CIPOに対しては適切な減圧療法と十分な栄養療法が必要であり,安易な外科治療(小腸切除)は行うべきでない.
●結腸の病的拡張をきたすものが巨大結腸症,小腸の病的拡張をきたすものが慢性偽性腸閉塞症(CIPO)である.
●内科治療が無効でS状結腸軸捻転を繰り返す巨大結腸症症例は,外科的治療を考える.
●CIPOに対しては適切な減圧療法と十分な栄養療法が必要であり,安易な外科治療(小腸切除)は行うべきでない.
参考文献
1)中村洋典,他:結腸軸捻転症.浅香正博,他(編):消化器病学─基礎と臨床,pp 808-811,西村書店,2013
2)Gladman MA, et al:Systematic review of surgical options for idiopathic megarectum and megaclon. Ann Surg 241:562-574, 2005
3)Masaki T, et al:Nationwide survey on adult type chronic intestinal pseudo-obstruction in surgical institutions in Japan. Surg Today 42:264-271, 2012
4)Amiot A, et al:Long-term outcome of chronic intestinal pseudo-obstruction adult patients requiring home parenteral nutrition. Am J Gastroenterol 104:1262-1270, 2009
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