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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻9号

2016年08月発行

文献概要

特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた ケース別対応

精神疾患患者の便秘

著者: 藤原修一郎1 加納亜希子1 田中優子1

所属機関: 1金沢文庫エールクリニック

ページ範囲:P.1411 - P.1414

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ポイント
●統合失調症の長期療養者では,自覚症状がなくても麻痺性イレウス,巨大結腸症を起こしていることがある.
●定型抗精神病薬,三環・四環系抗うつ薬,多剤併用療法では便秘になりやすく,非定型抗精神病薬単剤,SSRI, SNRIでは,便秘は少ない.
●高齢者のうつ病では,心気妄想(極端な便秘へのとらわれ)を形成することがある.
●摂食障害では便秘薬の乱用に気をつける.

参考文献

1)長嶺敬彦:イレウスとBacterial translocation.臨床精神薬理7:1675-1678, 2004
2)長嶺敬彦:精神疾患における腸内細菌叢の意義.精神医学57:305-308, 2015
3)竹下美也子:向精神薬長期投与による精神系および消化器系の形態学的変化Ⅱ─消化器系.精神薬療基金研究年報9:8-17, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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