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文献詳細

雑誌文献

medicina53巻9号

2016年08月発行

文献概要

特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた その他の排便障害の診断・治療

便失禁の診断と治療

著者: 安部達也1 國本正雄1 鉢呂芳一1

所属機関: 1健康会くにもと病院肛門外科

ページ範囲:P.1428 - P.1431

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ポイント
●便失禁の症状には,気づかずに漏れる漏出性と,トイレまで我慢できない切迫性がある.
●内肛門括約筋が障害されると漏出性が,外肛門括約筋の障害では切迫性便失禁が起きやすい.
●頻度が高いのは漏出性で,軽症例が多く生活指導や薬物療法が奏効しやすい.
●高度の会陰裂傷や直腸脱による便失禁は手術が必要なので,専門施設に紹介する.

参考文献

1)味村俊樹,他:便失禁の評価と治療総論─診療ガイドライン作成に向けて.日本大腸肛門病会誌64:860-866, 2011
2)安部達也,他:便失禁専門外来の試み.日本大腸肛門病会誌61:247-253, 2008
3)味村俊樹,他:本邦における便失禁診療の実態調査報告─診断と治療の現状.日本大腸肛門病会誌65:101-108, 2012
4)Abe T, et al:Calcium polycarbophil in the management of fecal incontinence. Br J Med Med Res 12:1-7, 2016
5)神山剛一,他:便失禁の保存的治療法.日本大腸肛門病会誌64:867-872, 2011
6)山名哲郎,他:便失禁に対する仙骨神経刺激療法─前向き多施設共同研究.日本大腸肛門病会誌67:371-379, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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