icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina53巻9号

2016年08月発行

文献概要

書評

—平山幹生 著—見逃し症例から学ぶ神経症状の“診”極めかた

著者: 髙橋昭1

所属機関: 1名大

ページ範囲:P.1454 - P.1454

文献購入ページに移動
 「こんな本があったら」と,かねて願っていた本が出版された.勘違い,手落ち,不手際,不覚,思い込み,などさまざまな誤りは,神ならぬ人にとって避けて通れない性(さが)である.しかし,医療には,誤りは許されず,細心の注意と配慮が求められる.
 誤り(誤診)の原因は,患者側にある場合と診察者側にある場合とがある.本書の序論に相当する「誤診(診断エラー)の原因と対策」の章では,原因を①無過失エラー,②システム関連エラー,③認知エラーの3種に類型化し,さらにそれらを細分した分類を引用し,本書で扱われている各症例の誤診原因をこの分類と照合させている.本序論は必読の価値がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?