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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から 診断─原因を把握する:さまざまな微生物検査法と具体的な現場での使用例

トピックス② 耐性菌は本当に耐性菌なのか?—ペニシリン耐性肺炎球菌やマクロライド耐性マイコプラズマを考える

著者: 宮下修行1

所属機関: 1川崎医科大学総合内科学1

ページ範囲:P.54 - P.57

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Point
◎肺炎を対象としたブレイクポイントでは,臨床的に難渋するペニシリン耐性肺炎球菌はほとんど存在しない.
◎マクロライド耐性肺炎球菌は高頻度に存在するが,高度耐性株であってもマクロライド系薬は臨床的にも細菌学的にも有効である.
◎マクロライド耐性マイコプラズマは,2012年をピークに減少傾向である.
◎通常,マクロライド耐性マイコプラズマ症例は最終的にマクロライド系抗菌薬で治癒し,重症化や死亡した報告はない.
◎抗菌薬の臨床評価基準に照らし合わせた有効性と実地医療での即効性は異なる.

参考文献

infection. Intern Med 48:527-535, 2009
pneumonia. J Infect Chemother 20:199-207, 2014
pneumonia in adolescents and adults;Clinical findings, drug susceptibility and therapeutic efficacy. Antimicrob Agents Chemother 57:5181-5185, 2013
pneumonia in pediatric patients. Antimicrob Agents Chemother 57:2252-2258, 2013
5)肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針策定委員会(編):肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針,pp 1-48,日本マイコプラズマ学会,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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