icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina54巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から 治療─総論

市中肺炎,院内肺炎,医療・介護関連肺炎における治療の考え方

著者: 三木誠1

所属機関: 1仙台赤十字病院呼吸器内科

ページ範囲:P.58 - P.62

文献購入ページに移動
Point
◎原因菌や宿主の免疫状態・基礎疾患の違いから,肺炎には軽症〜超重症まで存在し,予後が異なる.
◎初診時迅速検査で病原微生物が判明した場合には標的治療を行い,同定できない場合にはエンピリック治療を行う.
◎市中肺炎では,敗血症の有無と重症度から治療の場と治療薬を決定する.
◎院内肺炎と医療・介護関連肺炎では,誤嚥のリスク,敗血症の有無,重症度,耐性菌のリスクから治療方針を決定する.
◎抗菌薬投与開始3日後あたりに効果判定を行い,軽快しない場合には非感染性疾患も含めて改めて鑑別診断を行う.

参考文献

1)日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会(編):成人市中肺炎診療ガイドライン,pp 1-85,日本呼吸器学会,2007
2)日本呼吸器学会院内肺炎診療ガイドライン作成委員会(編):成人院内肺炎診療ガイドライン,pp 1-72,日本呼吸器学会,2008
3)日本呼吸器学会医療・介護関連肺炎診療ガイドライン作成委員会(編):成人医療・介護関連肺炎診療ガイドライン,pp 1-39,日本呼吸器学会,2011
4)河野 茂,他:肺炎ガイドラインの統合に向けて.呼吸33:1190-1197, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?