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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から 治療─総論

抗菌薬適正使用の考え方—antimicrobial stewardshipも含めて

著者: 田邊嘉也1

所属機関: 1新潟大学医歯学総合病院感染管理部

ページ範囲:P.64 - P.67

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Point
◎耐性菌は広がり続けているが,新たな抗菌薬開発は滞っている.
◎Antimicrobial stewardship(抗菌薬の適正使用支援)の考え方が広がってきている.日本では従来のinfection control team(ICT)から派生した,より感染症治療に特化したantimicrobial stewardship team(AST)の活動の重要性が増している.
◎呼吸器感染症領域では肺炎発症の場や重症度,グラム染色所見を考慮して起炎菌の想定をしたうえで,エンピリック治療が必要なことが多く,広域抗菌薬の使用や併用療法も考慮される場面がある.
◎耐性菌抑制という面から考慮した場合,発症以前の不要な抗菌薬使用を抑制することがより重要である.

参考文献

1)Dellit TH, et al:Infectious Diseases Society of America and the Society for Healthcare Epidemiology of America guidelines for developing an institutional program to enhance antimicrobial stewardship. Clin Infect Dis 44:159-177, 2007
2)抗菌薬の適正使用に向けた8学会提言:抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial Stewardship:AS)プログラム推進のために.日化療会誌64:379-385, 2016 http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/kobisei
3)薬剤耐性(AMR)対策について http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html(2016年10月閲覧)
4)Centers for Disease Control and Prevention http://www.cdc.gov/getsmart/community/index.html(2016年11月閲覧)
5)European Antibiotic Awareness Day http://ecdc.europa.eu/en/eaad/Pages/Home.aspx(2016年11月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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