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特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から 治療─抗菌薬の使い分けや適応の基本的な考え方
ペニシリン系薬—アンピシリン,それともピペラシリン/タゾバクタム?
著者: 黒田浩一1 細川直登1
所属機関: 1亀田総合病院感染症科
ページ範囲:P.72 - P.75
文献購入ページに移動◎最も頻度の高い市中肺炎の原因菌は肺炎球菌であり,ほぼ全例ペニシリンG感受性である.
◎喀痰のグラム染色で肺炎球菌性肺炎と診断した場合,ペニシリンGまたはアンピシリンで治療する.
◎非常に広域なスペクトラムを有するピペラシリン/タゾバクタム(PIPC/TAZ)は,緑膿菌の関与を疑う状況で使用する.
◎市中肺炎の治療において,PIPC/TAZを経験的治療として使用する状況は限定的である.
◎免疫不全者の市中肺炎,気管支拡張症などの慢性肺疾患をもつ患者の肺炎,院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎の経験的治療薬として,PIPC/TAZは有用である.
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