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特集 内科医のためのクリニカル・パール3 消化器
肝胆膵疾患のクリニカル・パール—“AST値・ALT値正常だから大丈夫”は通用しない
著者: 海老沼浩利1
所属機関: 1国際医療福祉大学医学部消化器内科学・三田病院消化器センター
ページ範囲:P.1613 - P.1615
文献購入ページに移動 ここ数十年の肝炎ウイルスに対する薬物療法は格段に進歩し,B型肝炎ウイルス(HBV)に対しては,核酸アナログの継続投与の必要性はあるものの,HBVをコントロール可能に,C型肝炎ウイルス(HCV)に対しては,直接作用型抗ウイルス薬(direct antivirals:DAAs)によって,ほぼ全例に持続性ウイルス陰性化(sustained viological response:SVR)が得られる時代になってきた.
参考文献
1)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン,第2.2版,2016 https://www.jsh.or.jp/files/uploads/HBV_GL_ver2.2_May30.pdf(2017年7月閲覧)
2)市田文弘,他:慢性肝炎の肝組織診断基準─新犬山分類,犬山シンポジウム記録刊行会(編):第11回犬山シンポジウム記録“B型肝炎,肝炎ウイルス,犬山分類の再検討”,pp 183-188,中外医学社,1996
3)日本肝臓学会(編):慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2016,文光堂,2016
4)Kwo PY, et al:ACG Clinical Guideline;Evaluation of Abnormal Liver Chemistries. Am J Gastroenterol 112:18-35, 2017
5)小林正嗣,他:健康診断受診者群における血清中ALT値およびAST値の男女差─男女別基準範囲の検討.臨検38:844-848, 1994
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