文献詳細
文献概要
特集 内科医のためのクリニカル・パール3 神経 心にのこる症例
ヒステリー性の片麻痺を疑ったら?
著者: 塩尻俊明1
所属機関: 1総合病院国保旭中央病院総合診療内科
ページ範囲:P.1644 - P.1646
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症例
17歳女性.主訴は,家族と喧嘩するときに限って様子がおかしい.
5週前,帰宅が遅いことを指摘した母と口論になり,「わからない,わからない」と繰り返し泣くことがあった.その翌日は普段通りであった.1週前,これまで頭痛の既往はないが夜間の拍動性の頭痛を自覚した.昨日15:30,飼っている犬の件で兄と口論になった後,一向に泣き止まなかった.目が据わった感じで母の手を“ぎゅー”と握りしめ,20分ほどで泣き治まった.当日,「朝から右上下肢に力が入らない」と訴えたためER受診.
症例
17歳女性.主訴は,家族と喧嘩するときに限って様子がおかしい.
5週前,帰宅が遅いことを指摘した母と口論になり,「わからない,わからない」と繰り返し泣くことがあった.その翌日は普段通りであった.1週前,これまで頭痛の既往はないが夜間の拍動性の頭痛を自覚した.昨日15:30,飼っている犬の件で兄と口論になった後,一向に泣き止まなかった.目が据わった感じで母の手を“ぎゅー”と握りしめ,20分ほどで泣き治まった.当日,「朝から右上下肢に力が入らない」と訴えたためER受診.
参考文献
1)塩尻俊明:手軽にとれる神経所見,文光堂,2011
2)松木裕子,他:不随意運動を主症状としたもやもや病の1例.小児科臨床53:1811-1814, 2000
3)植木郁子,他:バセドウ病に合併した類もやもや病の3例.日甲状腺学会誌2:112-115, 2011
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