文献詳細
特集 内科医のためのクリニカル・パール3
感染症 心にのこる症例
文献概要
Case 1
肉眼的血尿の原因は?
症例1
数日前からの右腰痛を訴えていた50歳台の女性が,今朝からの突然の肉眼的血尿のため救急車で搬送されてきた.腹部造影CTおよび血管造影検査で右腎動脈瘤が発見され,コイル塞栓術が行われた.
術後,発熱が持続するため血液培養を行ったところ,α溶血性レンサ球菌(Streptococcus viridans group)が検出された.あらためて病歴を確認したところ,患者は3カ月前に他院で椎体炎と診断され入院していた.入院中はイミペネムを2週間(1回0.5g,1日2回),次いでセフォゾプランを2週間(1回1g,1日2回)投与され,退院後は4週間レボフロキサシン,次いで8週間クラリスロマイシンを内服していたらしい.
肉眼的血尿の原因は?
症例1
数日前からの右腰痛を訴えていた50歳台の女性が,今朝からの突然の肉眼的血尿のため救急車で搬送されてきた.腹部造影CTおよび血管造影検査で右腎動脈瘤が発見され,コイル塞栓術が行われた.
術後,発熱が持続するため血液培養を行ったところ,α溶血性レンサ球菌(
参考文献
1)Kanegaye JT, et al:Lumbar puncture in pediatric bacterial meningitis;Defining the time interval for recovery of cerebrospinal fluid pathogens after parenteral antibiotic pretreatment. Pediatrics 108:1169-1174, 2001
2)Abers MS, Musher DM:The yield of sputum culture in bacteremic pneumococcal pneumonia after initiation of antibiotics. Clin Infect Dis 58:1782-1783, 2014
3)日本臨床微生物学会(監):抗菌薬感受性検査のための標準法,第26版,日本臨床検査標準協議会,2017
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