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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻10号

2017年09月発行

文献概要

特集 内科医のためのクリニカル・パール3 感染症 心にのこる症例

「心臓が痛いです」と言ってくれたら

著者: 笠原敬1 平位暢康1 藤倉裕之1

所属機関: 1奈良県立医科大学感染症センター

ページ範囲:P.1664 - P.1667

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Case 1
肉眼的血尿の原因は?
症例1
 数日前からの右腰痛を訴えていた50歳台の女性が,今朝からの突然の肉眼的血尿のため救急車で搬送されてきた.腹部造影CTおよび血管造影検査で右腎動脈瘤が発見され,コイル塞栓術が行われた.
 術後,発熱が持続するため血液培養を行ったところ,α溶血性レンサ球菌(Streptococcus viridans group)が検出された.あらためて病歴を確認したところ,患者は3カ月前に他院で椎体炎と診断され入院していた.入院中はイミペネムを2週間(1回0.5g,1日2回),次いでセフォゾプランを2週間(1回1g,1日2回)投与され,退院後は4週間レボフロキサシン,次いで8週間クラリスロマイシンを内服していたらしい.

参考文献

1)Kanegaye JT, et al:Lumbar puncture in pediatric bacterial meningitis;Defining the time interval for recovery of cerebrospinal fluid pathogens after parenteral antibiotic pretreatment. Pediatrics 108:1169-1174, 2001
2)Abers MS, Musher DM:The yield of sputum culture in bacteremic pneumococcal pneumonia after initiation of antibiotics. Clin Infect Dis 58:1782-1783, 2014
3)日本臨床微生物学会(監):抗菌薬感受性検査のための標準法,第26版,日本臨床検査標準協議会,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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