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特集 内科医のためのクリニカル・パール3 アレルギー・膠原病
アレルギー診療のクリニカル・パール
著者: 川人瑠衣1 岡田正人1
所属機関: 1聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
ページ範囲:P.1682 - P.1684
文献購入ページに移動吸入抗原に対するアレルギーでは,乳幼児期から動物に曝露することで将来的にアレルギーの発症が減るという報告があった.食物アレルギーに関しても,ピーナッツだけでなくミルク,卵,小麦,魚,ゴマなどに関しても,生後3カ月で曝露を開始しても問題はなく,逆に将来的にアトピー性皮膚炎といったアレルギーが減少する可能性が報告されている.
アレルギー検査では,従来の放射性アレルゲン吸着試験(RAST)に加え,より臨床的な特異度の高いアレルギーコンポーネントに対するRASTが使用できるようになっている.例として,アナフィラキシーの原因として遭遇することが少なくない豆乳において,大豆RASTよりも“Gly m 4”が有用な症例が認められる(表1).
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