文献詳細
文献概要
特集 内科医のためのクリニカル・パール3 腎臓・酸塩基平衡・水電解質
腎疾患のクリニカル・パール
著者: 赤井靖宏1
所属機関: 1奈良県立医科大学地域医療学講座
ページ範囲:P.1706 - P.1708
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症例1
85歳の男性.20年前から糖尿病と高血圧を指摘され,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を服用中である.血清Cr 1.3〜1.5mg/dL,血清K 4.0〜4.5mEq/Lで推移していた.本日朝から畑に出かけていたが,全身倦怠感を感じたために近医を受診した.受診時,血圧126/70mmHgであり,脱水と診断され採血後に輸液が開始された.夕刻にファクシミリで検査結果が届き,血清Cr 4.5mg/dL,血清K 6.3mEq/Lであったため,緊急で総合病院に紹介された.
症例1
85歳の男性.20年前から糖尿病と高血圧を指摘され,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を服用中である.血清Cr 1.3〜1.5mg/dL,血清K 4.0〜4.5mEq/Lで推移していた.本日朝から畑に出かけていたが,全身倦怠感を感じたために近医を受診した.受診時,血圧126/70mmHgであり,脱水と診断され採血後に輸液が開始された.夕刻にファクシミリで検査結果が届き,血清Cr 4.5mg/dL,血清K 6.3mEq/Lであったため,緊急で総合病院に紹介された.
参考文献
1)Abuelo JG:Normotensive ischemic acute renal failure. N Engl J Med 357:797-805, 2007
2)Webster AC, et al:Chronic kidney disease. Lancet 389:1238-1252, 2017
3)Hoom EJ, Ellison DH:Diuretic resistance. Am J Kidney Dis 69:136-142, 2017
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