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特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患 虚血性心疾患を見逃さないための診断法
初期対応医が循環器内科医に引き渡す前に,すべきこと・すべきでないこと—JRC蘇生ガイドライン2015:急性冠症候群(ACS)から
著者: 西山慶1
所属機関: 1京都医療センター救命救急センター
ページ範囲:P.1780 - P.1783
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◎ACSの初期対応については迅速な診断および,酸素,アスピリン,硝酸薬およびモルヒネを用いた治療を行う.
◎診断確定のために採血結果を待つことで再灌流療法が遅れてはならない.初期救急医療機関では,緊急PCIを施行できる施設への搬送は受診時から30分以内とする.
◎常に「急変するもの」としての対応が必要である.モニター装着,静脈路確保,蘇生デバイスの準備は速やかに実施されるべきである.
◎ACSの除外は難しく,心電図とバイオマーカーのみでは不完全であり,専門医による心エコーなどの評価を積極的に実施するべきである.
◎地域の実情,特にPCIセンターがあるかどうかにより治療戦略が大きく異なるため,事前に状況を把握しておくことが重要である.
◎ACSの初期対応については迅速な診断および,酸素,アスピリン,硝酸薬およびモルヒネを用いた治療を行う.
◎診断確定のために採血結果を待つことで再灌流療法が遅れてはならない.初期救急医療機関では,緊急PCIを施行できる施設への搬送は受診時から30分以内とする.
◎常に「急変するもの」としての対応が必要である.モニター装着,静脈路確保,蘇生デバイスの準備は速やかに実施されるべきである.
◎ACSの除外は難しく,心電図とバイオマーカーのみでは不完全であり,専門医による心エコーなどの評価を積極的に実施するべきである.
◎地域の実情,特にPCIセンターがあるかどうかにより治療戦略が大きく異なるため,事前に状況を把握しておくことが重要である.
参考文献
1)日本蘇生協議会(監):JRC蘇生ガイドライン2015,第5章 急性冠症候群(ACS),医学書院,2016
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