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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻11号

2017年10月発行

文献概要

特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患 虚血性心疾患を見逃さないための診断法

急性冠症候群の心電図所見

著者: 小菅雅美1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター内科

ページ範囲:P.1784 - P.1788

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Point
◎急性冠症候群が疑われる患者では,直ちに(10分以内に)12誘導心電図を記録する.ST上昇を認めた場合は緊急血行再建の適応である.
◎異常ST上昇の診断は,性別・年齢・誘導により異なる.
◎急性前壁梗塞において下壁誘導のST低下は,左前下行枝近位部閉塞判別の最も有用な指標とされている.
◎肢誘導は,心臓に面する順番に並び替えたCabrera配列で考えると理解しやすい.
◎右室梗塞の診断にはV4R誘導のST上昇(1.0mm以上)が有用だが,その有用性は発症早期に限られる.

参考文献

1)日本循環器学会学術委員会ガイドライン:ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_kimura_h.pdf(2017年3月閲覧)
2)Thygesen K, et al:the Writing Group on behalf of the Joint ESC/ACCF/AHA/WHF Task Force for the Universal Definition of Myocardial Infarction. Third Universal Definition of Myocardial Infarction. Circulation 126:2020-2035, 2012
3)木村一雄(監),小菅雅美:心電図で見方が変わる急性冠症候群,文光堂,2015
4)寺岡 慧,萩原誠久(編),石原伸治(制作):3D Medical Illustration Series 心筋梗塞,第1版,アトムス,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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