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特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患 虚血性心疾患を見逃さないための診断法
急性冠症候群の心電図所見
著者: 小菅雅美1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター内科
ページ範囲:P.1784 - P.1788
文献購入ページに移動◎急性冠症候群が疑われる患者では,直ちに(10分以内に)12誘導心電図を記録する.ST上昇を認めた場合は緊急血行再建の適応である.
◎異常ST上昇の診断は,性別・年齢・誘導により異なる.
◎急性前壁梗塞において下壁誘導のST低下は,左前下行枝近位部閉塞判別の最も有用な指標とされている.
◎肢誘導は,心臓に面する順番に並び替えたCabrera配列で考えると理解しやすい.
◎右室梗塞の診断にはV4R誘導のST上昇(1.0mm以上)が有用だが,その有用性は発症早期に限られる.
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