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特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患 虚血性心疾患を見逃さないための診断法
急性冠症候群のバイオマーカー
著者: 佐藤幸人1
所属機関: 1兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科
ページ範囲:P.1794 - P.1797
文献購入ページに移動◎血中トロポニンは心筋梗塞の診断における第一選択のバイオマーカーであることが,国内外の診断基準,ガイドラインに記載されている.
◎診断のカットオフ値は,測定系により異なる.
◎高感度トロポニン測定系では,より低いカットオフ値を設定することが可能であり,心筋梗塞を発症早期から診断できる.
◎カットオフ値を低くすると陰性的中率は高くなるが,陽性的中率は低くなる.
◎心筋梗塞以外では心不全や腎不全でも高値になるが,偽陽性と考えるのではなく,「緊急性はないが精査を要する」と考える.
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