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文献詳細

雑誌文献

medicina54巻11号

2017年10月発行

特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患

虚血性心疾患の慢性期治療

虚血性心疾患患者におけるACE阻害薬/ARBの使い方

著者: 小松愛子1 野出孝一1

所属機関: 1佐賀大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.1858 - P.1861

文献概要

Point
◎合併症のない高血圧治療の第一選択薬は,カルシウム拮抗薬,ACE阻害薬/ARB,少量利尿薬である.
◎左室肥大,慢性腎臓病,糖尿病,心筋梗塞後,心不全を合併した高血圧には,ACE阻害薬/ARBを積極的に使用する.
◎心筋梗塞後の二次予防は,左心機能低下の有無にかかわらず,ACE阻害薬が有効である.
◎心筋梗塞二次予防としてのARBは,空咳などによるACE阻害薬使用困難例に対してのみ使用する.
◎ACE阻害薬/ARBともに,高齢者や高K血症への使用,両側腎動脈狭窄に要注意である.

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2014,ライフサイエンス出版,2014
2)循環器病の診断と治療に関するガイドライン,心筋梗塞二次予防に関するガイドライン(2010年度合同研究班報告) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_ogawah_
3)Blood Pressure Lowering Treatment Trialists' Collaboration:Blood pressure-dependent and independent effects of agents that inhibit the renin-angiotensin system. J Hypertens 25:951-958, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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