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特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患 冠動脈疾患治療の最新の話題
生体吸収性スキャフォールド治療
著者: 村松崇1
所属機関: 1藤田保健衛生大学循環器内科
ページ範囲:P.1876 - P.1879
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◎生体吸収性スキャフォールド(BRS)は冠動脈への植え込み後,徐々に生体内に吸収される新しい治療デバイスである.
◎材質はポリ乳酸(PLA)が主体であるが,マグネシウムなどの金属を使用したBRSも開発が進められている.
◎再狭窄の抑制効果は従来の薬剤溶出性金属ステント(DES)と同等であることがすでに臨床で証明されている.
◎デバイスに関連した血栓症(心筋梗塞)のリスクがDESと比較して高いことが,現在の最大の課題である.
◎この課題を克服するための試み(デバイスの改良,適切な留置方法や抗血小板薬の継続期間など)が現在検証されている.
◎生体吸収性スキャフォールド(BRS)は冠動脈への植え込み後,徐々に生体内に吸収される新しい治療デバイスである.
◎材質はポリ乳酸(PLA)が主体であるが,マグネシウムなどの金属を使用したBRSも開発が進められている.
◎再狭窄の抑制効果は従来の薬剤溶出性金属ステント(DES)と同等であることがすでに臨床で証明されている.
◎デバイスに関連した血栓症(心筋梗塞)のリスクがDESと比較して高いことが,現在の最大の課題である.
◎この課題を克服するための試み(デバイスの改良,適切な留置方法や抗血小板薬の継続期間など)が現在検証されている.
参考文献
1)Tamai H, et al:Initial and 6-month results of biodegradable poly-l-lactic acid coronary stents in humans. Circulation 102:399-404, 2000
2)Onuma Y, Serruys PW:Bioresorbable scaffold;The advent of a new era in percutaneous coronary and peripheral revascularization? Circulation 123:779-797, 2011
3)Serruys PW, et al:Comparison of an everolimus-eluting bioresorbable scaffold with an everolimus-eluting metallic stent for the treatment of coronary artery stenosis(ABSORBⅡ);A 3 year, randomised, controlled, single-blind, multicentre clinical trial. Lancet 388:2479-2491, 2016
4)Wykrzykowska JJ, et al:Bioresorbable scaffolds versus metallic stents in routine PCI. N Engl J Med 376:2319-2328, 2017
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