medicina54巻11号

2017年10月発行

連載 内科医のための 耳・鼻・のどの診かた・9

嚥下障害

著者： 石丸裕康¹² 土橋直史¹ 高北晋一³

所属機関： ¹天理よろづ相談所病院総合診療教育部 ²天理よろづ相談所病院救急診療部 ³耳鼻咽喉科 たかきたクリニック

ページ範囲：P.1912 - P.1917

症例
　77歳男性．脳梗塞の既往あり．右上下肢の不全麻痺があり，屋内車椅子で生活している．認知症のため見当識障害あり．食事はセッティングで自立している．定期受診日，ほぼ状態は安定していたが，主介護者である妻より「最近食事中にむせることが多くなってきた」との訴えがあった．

参考文献

1）介護予防のための生活機能評価に関するマニュアル（改訂版），平成21年3月　http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1c_0001.pdf （2017年8月閲覧）

2）Arahata M, et al：A comprehensive intervention following the clinical pathway of eating and swallowing disorder in the elderly with dementia；Historically controlled study. BMC Geriatrics 17：146, 2017

1）Linden P, et al：Dysphagia；Predicting laryngeal penetration. Arch Phys Med Rehabil 64：281-284, 1983

2）Spiker MR：Evaluating Dysphagia. Am Fam Physician 61：3639-3648, 2000

3）Cook IJ：Oropharyngeal dysphagia. Gastroenterol Clin North Am 38：411-431, 2009